社会福祉法人 恩賜財団 済生会支部 鹿児島県済生会

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ご挨拶

済生会支部鹿児島県済生会 支部長 吉田 紀子

 社会福祉法人恩賜財団済生会は明治天皇の済生勅語をうけて、1911年(明治44年)に創立されました。生活に困窮し、医療を受けられない人々の命を救うという「施薬救療」の理念のもと、全国に病院や診療所や福祉施設等が設置されてきており、平成28年4月現在、全国40都道府県に97の医療機関、276の介護福祉施設・事業所、8の看護師養成所が設置され、約59,000人の従業員数を擁する全国一、世界一の社会福祉法人です。

 済生会支部鹿児島県済生会は、現在、鹿児島市に済生会鹿児島病院と済生会鹿児島地域福祉センターを、薩摩川内市に済生会川内病院を設置し、3施設連携しつつ、各地域の医療福祉に貢献しています。鹿児島県済生会の歩みは、1930年(昭和5年)鹿児島市における恩賜財団済生会鹿児島診療所の開設に始まり、翌1931年(昭和6年)7月に鹿児島県済生会支部が設立されました。爾来今日まで86年にわたり、3施設はそれぞれに済生会の理念を踏まえ、時代と地域社会の要請に応えて、それぞれの機能を充実強化させ、歩み続けて来ました。

 鹿児島県済生会支部は、平成28年、人口減少や超高齢少子社会等の環境の変化と医療法・介護保険法等社会保障関連法の改正や、社会福祉法人改革等済生会をとりまく環境の激変に対応するため、これまで独立独歩の3施設の運営や資源を見直し、済生会という一事業体として、資源の選択と集中による効率的・効果的運用を図るべく、済生会基本構想を策定しました。所管エリアは、施設所在地が地理的に鹿児島市と薩摩川内市に分離されているため、鹿児島エリア(鹿児島病院と鹿児島地域福祉センター)と薩摩川内エリア(川内病院)に分け、各エリアごとに地域のニーズと施設の機能(特に地域医療構想における医療機能)を考慮した構想となっています。

 鹿児島エリアのうち、済生会鹿児島病院は1948年(昭和23年)2月に済生会鹿児島診療所から昇格され、一般病床と療養病床70床を有し、これまで人工透析、消化器内科、一般内科を中心とした医療を提供してきましたが、今後は地域医療構想のもと、在宅復帰支援の慢性期医療機能を担うべく、済生会地域福祉センターと密な連携体制を構築し、地域包括ケア病床、回復期リハ・通所リハ機能、在宅訪問医療機能を強化・付加し、地域医療・地域包括ケアに貢献すべく準備中です。

済生会鹿児島地域福祉センターは平成9年の特別養護老人ホーム高貴苑と訪問看護ステーション開設を皮切りに、ディサービスセンター、ホームヘルプステーション、訪問入浴センター、訪問給食センター、指定居宅介護支援センター、軽費老人ホーム、グループホーム等を開設し、さらに平成26年11月にはサービス付き高齢者向け住宅を開設する等、次々に介護福祉の施設、事業所を開設し、現在8つの社会福祉事業、4つの公益事業、1つの委託事業を展開しています。

しかしながら、これまでは対象が高齢者中心であったため、今後はすべての県民・市民、特に、生活困窮者、障害者、刑余者、難病の方々、支援の必要な子ども達等に、鹿児島病院と一体化し、済生会の精神をいかした保健医療福祉生活支援サービスを提供する地域包括ケア推進の拠点となるべく、済生会型地域包括ケアセンターの構築めざして、準備中です。

このような方向性のもとに、鹿児島地域福祉センターでは、地域包括ケアの推進には、済生会自身のサービス提供体制づくりの努力のみならず、地域の住民の方々、行政はじめ関係機関・団体の方々との日常的な協働が必要であることから、平成28年度に、「共に生きる済生会地域包括ケア推進ボランティア養成講座」を開講しました。目的は、地域住民の方々が心身ともにより健康となる自助力・互助力・利他力をつけ、地域で困っておられる隣人に気づき、必要な支援・サービスに繋ぐとともに、共に支えあって生きるソーシャルインクルージョンの地域づくりの核となっていただく方々を養成することです。

平成28年12月に第1期生29名が修了され、修了式には済生会の炭谷茂理事長も受講生の励ましに駆けつけてくださいました。その後それぞれの個性にあったボランティア活動が始まっています。今後も受講・修了生を増やし、済生会本部で養成される地域包括ケア連携士と連携し、より広く、深く地域の方々と繋がり、済生会が共に生きるソーシャルインクルージョンの地域づくりの拠点になることをめざしております。

 薩摩川内エリアにある済生会川内病院は1948年(昭和23年)11月に、当時医療資源の不足していた川内市(現薩摩川内市)に開設された済生会川内診療所から1961年(昭和36年)9月に病院に昇格し、現在244床で川薩医療圏における急性期医療機能を担っています。川内病院の特徴は、地元に川内原子力発電所が設置されているため、被ばく医療機能を担っており、同機能の維持・向上のため日常的負担も含めて地元に大きく貢献しています。また、川薩医療圏で不足しがちな産婦人科、小児医療を提供しています。今後は、地域医療構想上、急性期医療機能を強化しつつ、地域のニーズと他の医療資源の状況をみながら、今後のあり方を検討することとしています。

 済生会鹿児島県支部は、済生会本部構想と済生会鹿児島県支部基本構想のもとに、鹿児島エリア、薩摩川内エリアでそれぞれ地域のニーズや要請課題の充足に済生会の精神と強みを発揮し、済生会の役割を果たせるよう一層の精進を重ねてまいりたいと思っています。

 皆様のご理解とご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。

済生会支部鹿児島県済生会 支部長 吉田 紀子